久保山哲二教授代表の計算機センター特別研究プロジェクト「アーカイブズ記述EADとEAC-CPFの構造分析」による研究成果が、2025年にバルセロナで開催された ICA Congress 2025(国際アーカイブズ評議会大会)で発表されました。

ICA Congress は、国際アーカイブズ評議会(International Council on Archives)が主催する、世界最大規模のアーカイブズ学の国際大会です。世界中のアーキビスト、研究者、アーカイブズ関係者が一堂に会し、最新の研究成果や実践事例を共有する場として、4年に一度開催されています。

今回、本専攻の修了生である山口まどかさん(現フェリス歴史資料館アーキビスト)が、この ICA Congress で本研究成果のポスター発表を行いました(発表資料はこちら)。本研究には、2022年度博士前期課程修了の藤井萌さん(現CCCMKホールディングス株式会社)と山口まどかさんが研究協力者として参加し、藤井さんはデータ収集のためのプログラミングと収集作業を、山口さんはデータアノテーションを中心に担当しました。

本研究では、世界中のアーカイブズ機関から収集した約11万ファイルのEAD記述(アーカイブズ記述の国際標準フォーマット)を対象に、記述構造の大規模分析を実施しました。これにより、各アーカイブズ機関における記述の特徴や、機関ごとの記述構造の違いを明らかにしています。このような大規模データを用いたアーカイブズ記述の実証研究は、世界的に見ても初めての試みであり、アーカイブズ学における新たな研究手法の可能性を示すものです。

本専攻では、このように理論と実践を結びつけた国際水準の研究活動を展開しており、在学中から最先端の研究に携わる機会が豊富にあります。また、修了後も第一線で活躍する卒業生のネットワークも本専攻の大きな強みです。

ポスター発表の様子
ポスター発表の様子