FACULTY教員紹介

千葉 功(ちばいさお)教授

専門分野

日本近代の記録史料学

アーカイブズ学専攻で学ぶ人たちへ

学部ゼミ(日本史演習)では、4年生になって卒業論文を作成・完成するために、史料や研究論文の読解方法といった基礎的な技術を習得することを目的としています。よって、ゼミに主体的・積極的に参加することが強く望まれます。具体的には、①明治期の史料として書翰(井上馨あての書翰を予定)を、②昭和期の史料として日記(日記ではありませんが、中心史料として『西園寺公と政局』を予定)をもとに、それぞれ史料の内容を調べて発表します。また、③歴史雑誌に掲載された研究論文(各自の関心にもとづいて選択)の書評を行うことで、論文の書き方を学びます。参加学生の発表回数を確保するため、ゼミ合宿も予定しています。これらのトレーニングを経ることによって、4年生になって卒業論文を無事完成させることができるのです。
歴史を研究するには、複数の史料をつきあわせて組み立てていく作法(「史料批判」といいます)をマスターする必要があり、それ自体は結構面倒で砂を噛むような単純作業かもしれません。ただし、この作法をマスターすれば、卒業論文の段階でも充分新しく独自性(「オリジナリティ」といいます)の高いことをいうことができます。なにより、史料を読むことは純粋に愉しい。そのことを学生のみなさんに御伝えすることも大切な仕事と考えています。

略歴

1969年 千葉県に生まれる
1988年 千葉県立千葉高等学校卒業
1993年 東京大学文学部国史学科卒業

2000年 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了

昭和女子大学文学部講師

2011年 学習院大学史学科に着任

研究業績

2001年 ルイーズ・ヤング『総動員帝国 ―満洲と戦時帝国主義の文化』(共訳、岩波書店)
2008年 『旧外交の形成 ―日本外交一九〇〇~一九一九』(勁草書房)
2010年 『桂太郎関係文書』(東京大学出版会)
2011年 『桂太郎発書翰集』(東京大学出版会)
2012年 『桂太郎 ―外に帝国主義、内に立憲主義―』(中央公論新社)
2012年 『日記に読む近代日本2 明治後期』(編著、吉川弘文館)