FACILITY保存修復実習室、史資料調査・作業室

大学図書館と研究教育棟の複合施設である東1号館の14階には、アーカイブズ学専攻が管理する保存修復実習室と史資料調査・作業室の2つの施設があります。

保存修復実習室

 保存修復実習室は、アーカイブズ資料の受入作業、保存のための措置、紙資料の修復や簡易的なリーフキャスティング作業のほか、各種実験も可能な施設です。文書館の修復作業スペースなどを基本的なモデルとして設計されており、荷解・受入室と修復作業室の2室から成ります。種々の用品や実験設備を備え、汚損や劣化が進んだ状態の資料の受入れから保存までの一連の処置を、文書館とほぼ同様のプロセスで行うことが出来ます。本専攻の開設科目や講師を招いて実施される紙資料補修実習での利用のほか、学生が実際に素材を持ち込んで作業を行うなど、実践的な教育研究の場として機能します。

保存修復実習室

史資料調査・作業室

 史資料調査・作業室は、さまざまなサイズ、形状のアーカイブズ資料の整理や目録記述を行うための施設です。大型資料を広げることのできる作業台のほか、撮影機材や暗室機能を備え、資料のデジタル撮影を行うための空間としても利用することができます。隣室の保存修復実習室と接続しており、2つの施設を一体的に運用することで、アーカイブズ資料の受入れから保存修復の措置、整理と目録記述、デジタルアーカイブの構築までをシームレスに実施できる環境が整備されています。

史資料調査・作業室

これらの施設について、在籍生は自身の研究・作業で自由に利用することが可能です。利用を希望する場合は、予約が必要となりますので、事前に専攻事務室までご相談ください。