OBJECTIVEARCHIVAL
PROFESSION未知なる無数の課題を
かかえる人間と社会に
時代を超える視点をもって
奉仕する。
石板・粘土板や紙をもちいたアナログの文書は、数千年もの間、人間と社会における説明、伝達、約束、記録、証明などあらゆる活動を支え、その過去の姿をも映しだしてきた。しかし、ICTsが伸展し、デジタル変容が加速する現代社会の中で、天文学的な数のデータを瞬時にやりとりするデジタル・システムに飲み込まれつつある。私たちはこれまで以上に、記録・アーカイブズを活用して、人間と対話し、社会を作り、文化を享受することができるのだろうか。
アーキビストがこの命運をにぎる。私たちは、デジタル/ハイブリッド環境の中で記録・アーカイブズの管理プログラムを策定し、その評価・収集、保存・利用、普及・教育等の知識・技能を身につける。そして、アーカイブズの専門職として、未知なる無数の課題をかかえる人間と社会に、時代を超える視点をもって奉仕するのである。
FEATURE専攻の特色
学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻は、「アーカイブズ学」の研究教育を行う日本で初めての大学院課程として2008年に開設されました。博士前期課程では世界に通じるアーキビストとしての基礎を養成し、後期課程では上級アーキビスト、アーカイブズ機関の管理者、アーカイブズ学教育者となり得る人材を育成することを目標として、以下のような特色ある研究教育を行っています。なお、博士前期課程は、独立行政法人国立公文書館による「准認証アーキビスト」資格の取得に対応しているほか、一定の実務経験などを要求される「認証アーキビスト」において「アーキビストとして必要な知識・技能等について大学院修士課程における科目修得(中略)によって体系的に修得している」という認証要件に合致することが認められています。


- 理論と実践の調和を重視するとともに、諸標準をふまえたカリキュラム編成
- 経験豊かなアーキビストを含む充実した講師陣による授業
- アジア・欧米など海外の研究機関との活発な学術研究交流
- 社会人に配慮した夜間・土曜日中心の授業時間割
- 学外研修や自主企画などを通じた積極的な研究活動の奨励
RESEARCH研究発表
日本アーカイブズ学会(JSAS)、記録管理学会(RMSJ)、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)、Society of American Archivist(SAA)など、研究発表等の機会があります。
SUPPORT支援・補助制度
本学には大学院生の研究活動を支援する様々な制度があります。例えば、博士後期課程の授業料の3分の1を補助する給付奨学金、研究費として博士前期課程5万円、博士後期課程20万円を支給する人文科学研究科特別研究費、研究発表時の旅費支給、成績優秀者に対する奨学金制度があります。
さらに本専攻は厚生労働省の教育訓練給付制度講座の指定を受けています。一定の条件を満たした博士前期課程修了者は、申請により授業料の一部(上限10万円)が返還される制度です。
<厚生労働省教育訓練給付金の受給について>
アーカイブズ学専攻では、厚生労働大臣より教育訓練給付制度講座の指定を受けております。一定の条件を満たした平成23年度以降の博士前期課程入学者を対象に、博士前期課程修了後、ハローワークへ申請すれば授業料の一部(上限10万円)が返還される制度です。本専攻の申請方法については、下記をご覧ください。
教育訓練給付金とは
雇用保険に加入もしくは加入していた者を対象に、講座修了後、受講料の一部が支給される制度。本専攻の場合は、最高10万円が修了後に支給される。
対象者
平成23年度4月以降の博士前期課程入学者であり、雇用保険に現在3年以上加入している者、もしくは退職後1年以内であり、在職中3年以上加入していた者。ただし、初めてこの給付金制度を受ける場合は、雇用保険加入期間が1年以上であれば、支給申請可能。申請希望者は必ず申請前に自分が該当するかどうかをハローワークへ照会すること。
※申請希望者は、1年次の入学金および授業料の領収証を必ず保管しておくこと(申請時に必要となるため)。
申請方法
修了後1ヶ月以内に下記書類をまとめてハローワークへ提出する。
【提出書類】
*制度詳細については、こちらの厚生労働省のホームページをご覧ください。